日本短編映画「BAKEMONO」

助監督:辻卓馬の想い

BAKEMONO 制作への想い

今この世界で起こっていることは、他人事ではない。
表現の自由を奪われることだって、他人事ではない。
しかし、日本は今、自らがその権利を放棄しているようでならない。
そして、本質を見失った表層的な感情が、価値を持ち始めている。
間違ってはいない。ただ、正しいとも言えない。
残るのは、曖昧な納得感だけ。
それは同時に生死に対しての価値をも揺るがしている。
来るべきものを恐れる、予防することだけに囚われた生き方に、追求すべき美徳はあるのだろうか。
否定はしない。ただ、肯定もしない。
だから、自分たちの考えを今ここで晒すことが大事なのだ。
それが、自分たちの持っている鬼を生かすことになるのだ。

この映画に、私自身の鬼が生きていることを願っている。

Copyright(c)BAKEMONO. All rights reserved.